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nature 自然> むなかたシンフォニー「植物」
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福岡教育大学 神野展光教授
(じんの のぶみつ)
【主な研究】
▲北方針葉樹林の植物社会学的研究
▲亜高山帯針葉樹林の植物社会学的研究
▲厳島(宮島)の森林植生
[宗像の林−城山を例として]
▲植物観察会
城山で行った植物観察会の写真です。平成12年12月2日、福岡教育大学の陸上競技場で撮りました。普通の写真ですが、ここでは人物にではなく、背景の城山に注目してください。何種類かの林が写っています。なぜ、遠くから見ただけで林の種類が見分けられるのでしょうか? これは林をつくる木に、種類ごとの特徴があるからです。
▲常緑樹と落葉樹
木は、葉の寿命で常緑樹と落葉樹に、葉の形で広葉樹と針葉樹に、大きさ(高さ)で高木と低木に区別されます。これらを組み合わせると、クスノキは常緑広葉高木、サクラは落葉広葉高木、スギは常緑針葉高木と表現されます。
▲左からアラカシ、クスノキ、ヤブツバキ以上広葉樹。モミ、ヒノキ、スギ、クロマツ以上針葉樹
木は幹の部分と枝葉の部分(樹冠,じゅかん)に分けられますが、樹冠の形でも木の種類が大まかに見分けられます。半球型は広葉樹類に、円錐型は針葉樹類に多くみられる樹形です。これ以外にもシュロやタケ、マツ類のような型があります。樹形のちがいは、幹に対する枝のつき方によるものです。
葉の色は季節とともに変化します。葉の寿命が1年以上の常緑樹(シイノキ)では、黄緑→緑や濃緑に、葉の寿命が数ヶ月の落葉樹(ハゼノキ)では、黄緑→緑→黄や赤へと変わった後に落葉します。その間に花が咲けば、常緑樹(シイノキ)も落葉樹(ヤマザクラ)も、もっと色彩変化に富みます。なお、常緑樹でも新緑の頃には古い葉が落ちます。
写真左:半球形(横山/クスノキ)右:円錐型(鎮国寺)
▲常緑樹(シイノキ)
▲落葉樹(ハゼノキ)
▲シイノキの花(河東福崎)
▲ヤマザクラの花(岡垣町上畑)
以上のような木の形、色、大きさなどの特徴でもう一度城山を眺めると、次のような林が区別されます。林の名前は、そこで最も多い植物名で表しています。
写真:城山
【シイノキ林】
中腹以上の斜面や尾根。濃緑色。半球型の樹冠。常緑広葉高木林。
主な高木はシイノキ、アラカシ、ウラジロガシ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイ、カゴノキ、イスノキなど。
【ムクロジ林・ムクノキ林】
山麓〜中腹の谷。黄色〜黄土色。半球型の樹冠。落葉広葉高
木林。主な高木はムクロジ、ムクノキ、エノキ、カヤなど。
【ヒノキ植林】
中腹、白いポールの左上。濃緑色。円錐型の樹冠。常緑針葉高木林。
主な高木はヒノキですが、手入れされないとアカメガシワ、カラスザンショウなどの落葉樹やシイノキ林の常緑樹が混じり、近くの竹林からタケ類が入ってくる。
【スギ植林】
中腹、中央。緑色、冬は雄花をつけるので褐色になる。閉じた傘型の樹冠。
常緑針葉高木林。主な高木はスギ。手入れされないと、ヒノキ植林と同じようになる。
【モウソウチク林】
中腹、白いビルの右上。緑色、タケノコの成長する頃は色が薄くなる。
主な高木はモウソウチク。手入れされないと、ヒノキやスギの植林と同じようになる。
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