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宗像市と福津市との境の近くに白水つつみという池があります。昔この池のまわりには柳がうっそうと茂り、池にはカッパが住んでいました。 ある夏のことです。おじいさんが、つつみの上の田んぼで、草を取っていました。するとそこへひょっこりカッパが現われ「じいさん精が出るなあー。どうだい一休みしてわしと相撲を取ろうや。」とおじいさんに声をかけました。 おじいさんはカッパに水の中に引き込まれたら大変と思い、「今日中に田の草取りを終わらせなならん。早く済んだら相撲を取るから、手伝ってくれ。」と答えました。 田の草が残り2〜3本となったとき、おじいさんはさり気なく尋ねました。「カッパたちは世の中に怖いものがあるとか?」 するとカッパは「わしらはガチャンガチャンと響く金属の音がすかん。あれを聞くと身の毛もよだつ」と答えました。 「そうかい。人間はピチピチした魚を見ると気絶するもんだが、カッパは金属の音か」とカッパに聞こえるようにつぶやきながら、あぜ道に置いていた鉄びんの蓋を取ってガチャガチャ鳴らし始めました。 驚いたカッパは、あっという間に池に飛び込み、泳いでいる魚をわしづかみにすると片っ端からおじいさんを目がけて投げつけました。気絶したふりをしながらおじいさんは、その魚を一匹残らず拾って一目散に逃げ帰りました。弱点を知られたカッパはそれ以来、人の前には現れなくなたそうです。